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東洋医学シリーズ②
東洋医学は「痛い場所だけ」を見るものではありません

前回は、東洋医学の考え方について簡単にご紹介しました。
今回はもう少し具体的に、東洋医学が身体をどのように見ているのかについてお話しします。
肩が痛い、腰が痛い、膝が痛い。
このような症状があると、多くの方は「痛い場所に原因がある」と考えます。
もちろん、痛みが出ている部分に炎症や筋肉の硬さ、関節の動きの悪さがあることも多くあります。
しかし、東洋医学ではそれだけでなく、
「なぜそこに負担がかかっているのか」
「身体全体のバランスはどうなっているのか」
「回復しにくい状態になっていないか」
という部分まで含めて身体を見ていきます。
東洋医学では身体を“全体”で考えます
東洋医学の大きな特徴は、症状が出ている場所だけを見るのではなく、身体全体のつながりを大切にすることです。
例えば、腰の痛みがある方でも、原因が腰だけにあるとは限りません。
股関節の動きが悪くなっていたり、足の筋肉が硬くなっていたり、姿勢の崩れが腰に負担をかけていることもあります。
また、疲労や睡眠不足、冷え、ストレスなどが続くことで、身体が回復しにくい状態になり、痛みが長引くこともあります。
東洋医学では、このような身体全体の状態を確認しながら施術を行います。
「気・血・水」という考え方
東洋医学では、身体の状態を考えるうえで「気・血・水」という考え方があります。
「気」は、身体を動かすエネルギーのようなものです。
「血」は、筋肉や関節、内臓などに栄養を届ける働きに関係します。
「水」は、身体の中の水分代謝やむくみなどと関係します。
これらの流れやバランスが乱れると、身体に不調が出やすくなると考えられています。
例えば、疲れやすい、身体が重い、冷えやすい、むくみやすい、痛みが取れにくいといった状態は、東洋医学的には身体全体のバランスの乱れとして考えることがあります。
痛みが長引く方に多い状態
痛みがなかなか改善しない方には、いくつか共通する傾向があります。
・同じ場所に何度も痛みが出る
・休んでも疲れが抜けにくい
・身体が冷えやすい
・筋肉が常に緊張している
・睡眠の質が悪い
・姿勢や動きのクセが強い
・痛みがある部分以外にも不調を感じる
このような場合、痛みのある部分だけを施術しても、一時的には楽になってもまた戻ってしまうことがあります。
そのため、東洋医学では局所の痛みだけでなく、身体全体の状態を整えることを大切にします。
鍼灸治療で大切にしていること
鍼灸治療では、痛みのある部分だけに鍼をするとは限りません。
症状や身体の状態に合わせて、痛みのある場所の近くに施術することもあれば、少し離れた場所にあるツボを使うこともあります。
これは、身体が全体でつながっていると考えるためです。
例えば、首や肩の症状でも、腕や背中、足の状態を確認することがあります。
腰の痛みでも、お腹や股関節、足の筋肉の状態を確認することがあります。
「なぜそこに痛みが出ているのか」を考えながら施術することで、症状の改善だけでなく、再発しにくい身体づくりにもつながります。
西洋医学と東洋医学を組み合わせて考える
当院では、東洋医学だけに偏るのではなく、西洋医学的な視点も大切にしています。
筋肉、関節、神経、炎症の状態などを確認しながら、必要に応じてエコーなども活用し、身体の状態を見ていきます。
そのうえで、鍼治療や手技、物理療法などを組み合わせて施術を行います。
東洋医学の良さは、身体全体を見ながら回復力を引き出すこと。
西洋医学の良さは、痛みの原因や身体の構造を具体的に確認しやすいこと。
それぞれの良さを活かすことで、より患者さんに合った施術を行うことができます。
まとめ
東洋医学は、痛い場所だけを見るものではありません。
痛みが出ている部分はもちろん大切ですが、
なぜその痛みが出ているのか、
なぜ回復しにくいのか、
身体全体のバランスはどうなっているのか、
という視点を持つことが大切です。
慢性的な肩こり、腰痛、膝の痛み、スポーツによる不調、疲労が抜けにくい症状などでお悩みの方は、身体全体の状態を一度見直してみることも大切です。
青木鍼灸接骨院では、東洋医学と西洋医学の考え方を組み合わせながら、一人ひとりの身体に合わせた施術を行っています。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。